note記事はコチラ

【ベトナム:ハイフォン[中心街]】ベトナム第3の都市は、思ったよりも住みやすそう。

海外

ベトナム第3の都市、ハイフォンを訪ねてみた。ハノイとは打って変わって、町の喧騒は落ち着いていたのである。のんびりカフェ巡りをするのが好きな方に、この街はオススメである。

僕はハノイから電車に乗ってハイフォン市に行きました。距離もかなり近いので、ハノイにつかれてしまった方にオススメです!

ハイフォン市:観光マップ

1日目のホテルは「上の★マーク」。2日目、3日目のホテルは「下の★マーク」です。

ハノイからハイフォン市へ

画像
AM5時のハノイ


AM5時のハノイには、すでに喧騒があった。ベトナム第3の港湾都市である「ハイフォン」行きの鉄道に乗り込むために、ハノイ駅へと向かっていた。その道中で、昨日お世話になったバイクタクシーの女性からメールが届く。「昨日の仕事帰りに強盗を見かけた。私は恐くて立ち止まってしまった。ハイフォン人は気性が荒いから、くれぐれも気をつけてね」。私は静かに通知を消して、しばらくは知らないフリをした。

画像
ハノイ駅


特にトラブルもなく、ベトナム鉄道に乗りこんだ。ハノイ発 – ハイフォン行きの鉄道である。出発時の速度が電車よりも遅くて驚いた。鉄道だから、ずっとこのスピードでのんびりゆくのだろうなと考えて珈琲を注文した。全然そんなことは無く、結構スピードだされて珈琲をこぼした。

車窓を眺めながら感じたのであるが、ベトナムの道路はどこも混沌としている。「ベトナムの道路をつくろう」と思ったら、たくさんの緑の中に、コンクリートの破片とゴミを足すことで上手く再現できるだろう。

画像
車窓から見たビル


車窓を眺めながら気づいたのであるが、ベトナムは西洋風の建物が多く、そのほとんどが「黄色い壁」と「赤い屋根」で出来ている。フランス植民地時代の建物がそのまま残っており、現在まで使われているらしい。黄色に塗られた壁は、フランス人の「南方」のイメージの表現だったとのこと。また、ベトナムでは赤土がでるので、屋根といったら赤色になるそう。

およそ2時間30分の電車に揺られて、ハイフォンに着いた。車窓では「KARAOKE」の看板をよく見かけた。はやっているのだろうか。

画像
ハイフォンの喫茶店


ハイフォンの喫茶店によって、チョコレートを頼んだ。渡されたレシートに、Wifiの番号が書いてある。ベトナムの喫茶店は、どこに行ってもフリーWiFiがあるらしい。半日ほど粘ってもいいし、食料を持ち込んでもOKらしい。日本にも、この感覚を持ち込んで欲しい。しかしながら、このような経営で採算が取れているのだろうか。

この喫茶店の2階には、本日宿泊するホテルがあった。値段はわずか2500円だったのだが、部屋はたいへん綺麗だった。ランドリーやバスルームまでついており、幸せな1泊である。Airbnbというアプリを使って予約したのであるが、顧客はホテル側から評価されるらしい。これは新しい仕組みだと思って衝撃を受けた。

画像
Airbnbは、ホテル側からも評価される

ホテルでのんびりした後は、夜飯を食べようと思って「バインミーUSA」という店に立ち寄った。「私は世界中に店を展開したい」と野望を抱く社長と2ショットを撮る。たいへん自慢のバインミーはとても美味しく、Facebookをフォローしてしまった。

▼▼▼ バインミーUSA
https://www.facebook.com/profile.php?id=100091389101369

ハイフォン滞在:1日目<湖の街>

画像
ハイフォン北部の街


ハイフォン北部まで足を運んで、湖を回った。凄く綺麗な街並みとまばらになった人を見て、昨日までのハノイの喧騒を忘れていた。「ボクが暮らすなら、人が少ない場所が良い」と強く思った。それはそうとして、どこに行っても「コリア?」と聞かれる。顔面が韓国アイドルに似ているに違いないのだ。そう信じるしかあるまい。

画像
イオンモール


ハイフォンにあるイオンモールに行ってきた。イニスフリーなどの韓国コスメが充実しており、興奮したボクは長居してしまった。フードコートでマクドナルドを注文。食べながら、「高校生の時の休日の過ごし方と変わらんではないか」と考えてしまった。

ハイフォンでは、カニと海老などの海鮮類が有名らしいのだ。さすがは港湾都市である。ボクの滞在していたホテルの隣には有名店があったが、海老アレルギーがあるので近寄れなかった。

画像
豚骨ラーメン


日本料理屋である「吉兆寿司」に入った。甘いサイダーかと思って「ソーダ水」というものを頼んだが、炭酸水が来た。豚骨ラーメンと餃子を頼んだ。フルーツを持ってきてくれて、食べ方が分からないでいると店員さんが教えてくれた。お支払いの時に「あなたの困り方が可愛かった」と言われたので、「Thank you」と返した。返答はこれで合っていたのだろうか。

ベトナムのWiFiパスワードは全部適当だった。喫茶店のパスワードは「68686868」だったし、今回泊まっているホテルは「77777777」とかである。ベトナム人の性格が出ているのか、そもそもWiFiを勝手に使われることをなんとも思っていないのか。

画像
ビアハノイ(100円)


「Win マート」というコンビニに寄って、ビールを買った。1つが20K (100円)と、めっちゃ安かった。日本のビールと味の違いが分からないボクにとっては、たいへん嬉しかった。

コンビニや個人商店をいくつか回ったのだが、「オリオン」という会社の作ったお菓子がたくさん売っていた。韓国の製菓会社らしい。ロッテやグリコも多く見かけた。やはり韓国との結びつきはかなり強いのだろう。

ハイフォン滞在:2日目<日本人街の夜>

画像
ハイフォン南部の夜


写真に写っている「COFFEE27」という喫茶店で、「エッグコーヒーのアイスでお願いします」と頼んだ。しばらくしてホットティーが来た。すべてが間違っているのだが、これはこれで美味しかった。

昨日とは別のホテルに移動した。部屋にはドライヤーがなく、髪がハネハネになってしまった。「料金を払うので、ドライヤーのある部屋を変えて欲しい」とお願いすると、ジャグジーとドライヤー付きのでかい部屋に無料で変えてもらった。海外の生活は主張してなんぼである。ホテルマンの心遣いに深く感謝した。

夜の街を散策して気づくのであるが、ベトナム人は、道の途中や店の中でも、人目を構わずにでっかい声で歌ってる。陽気で開放的な性格なのだろう。ボクがいる場所はハイフォンの日本人街であり、たくさんの日本食レストランが立ち並んでいる。テレビ画面にはソフトバンク VS 楽天の試合が映っており、2-1で楽天の勝利だった。

画像
豚焼肉定食

街を散策していたらお腹がすいたので、適当な店に入った。なにも注文をせずとも、「Ok」と理解されて、勝手に料理がでてきた。豚焼肉定食をむしゃむしゃと食べた。値段はわずか300K (150円)だった。

画像
猫と相席


飯を食っていると、猫に食事を狙われた。顔がとんでもなく小さい白猫であった。椅子に座ってきて相席状態となり、お見合いでも始まったら断れる自信がなかった。猫はアゴを机の上にのせて、こちらを上目遣いで眺めてくるのである。ボクはあまりに食事を与えたくなったが、やめておいた。

ベトナムの賃金は日本よりもはるかに低いはずだが、ホームレスのような人は今まで1度も見かけなかった。何故だろうと考えた時、商売を始めやすいのだと分かった。

画像
ハイフォン南部の夜


ベトナムの至る所で喫茶店は乱立している。ストリート文化も根付いているので、路上でパラソルと椅子を置けば、あっというまに飲食店になるのだ。路上美容院や路上マッサージなんかも多く見かけた。免許不要のバイクタクシーもあれば、歩道にバイクを駐車するための管理人もそこら中にいる。それでそれなりに需要があるのだから面白い。日本でも、屋台の法規制を緩めてやればホームレスが減るのだろうか。

ハイフォン滞在3日目<ハノイへ戻る日>

画像
雨上がりのハイフォン


ハノイ行きの電車を予約した。ハノイ駅からノイバイ国際空港までを、この前のバイクタクシーの女性にお願いしようと思い、メッセージを送った。急にビデオ電話がかかってきて、まじでビビった。

ハイフォンの朝は雨だった。これまでお世話になった店を点々と眺めながら、ハイフォン駅へと向かった。その道中では2回ほどタクシーの営業にあったが、いずれも笑顔でお断りした。

ふたたび「バインミーUSA」に行き、バインミーと珈琲を頼んだ。この前も対応してくれた中学生くらいの女の子が注文を受けてくれた。「また来たね」と言ってくれたのが、感覚で分かった。パンを焼いてくれた。

画像
ハイフォン駅前の喧騒


ベトナムの景色を振り返るとともに、あらためて日本の景色に立ち戻ってみた。ベトナム目線で考えてみると、日本の田舎には「ノスタルジー」という武器があったのだと気づいた。日本の田舎は衰退しつつも、整ったインフラや几帳面な国民性から生み出された美しい風景。これには哀愁がやどるだろう。最近はやりの「Lofi」と合わせてみても面白い。「ノスタルジー観光」なるものは、未だ日本にはないはずである。

画像
ハイフォン駅前の広場


ハイフォン駅の近くにある公園で、ハノイ行きの電車が来るのを待っていた。まだ3時間ほど時間があまっている。周りの人々が木陰で昼寝しているのをみて、ボクも同様に床に寝転んだ。脇で走るエンジン音を聞きながら、二度と訪れることがない、最後のハイフォンを感じた。

画像
最後のハイフォン


ワイヤレスイヤホンを耳に刺す。「ワインレッドの心」を聞きながら、また寝転んで外を眺める。この街は、かつての上海に似ている。ボクは上海に行ったことがないのだが、ボンヤリとそう考えてしまった。時の流れが遅いこの街で、ボクは1人で旅の終わりが近づくのを焦っている。そんなボクのことを気に求めることなく、みんなは昼寝にいそしんでいる。

画像
鉄道へ乗り込む

ハイフォンをたって、ハノイ駅に着いた。既にバイクタクシーの女性が待ってくれており、「ハイフォンは楽しかった?」と聞いてきた。ハイフォンは穏やかで綺麗な街だった事を伝えると、笑顔でグッドを返してくれた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました